おちゃっぱのおもちゃ箱

「おもちゃ箱」の名のとおり、「おちゃっぱ」が「面白い」と感じたことを、無秩序に並べたブログです。

ルビ付きの漢字をカウントする方法(1)

当方は、パソコンの使い方を勉強したい校正者たちのメーリングリストを主宰しています。先日、そのメーリングリストで、次のような話題が出ました。

  Microsoft Wordで作成した原稿に含まれるすべての漢字に、
  ルビを振る作業を依頼された。
  料金は「ルビを振った漢字1文字に対して○円」
  というルールで支払われるため、
  漢字の数をカウントする必要に迫られた。

  しかし、Wordには、漢字の数だけをカウントする機能はないようである。
  何かよい方法があったら教えてほしい。

この件、労働問題として捉えると、幾つかの問題をはらんでいるのですが、それはさておき、「ルビ付きの漢字をカウントする方法」については、次のような回答がありました。

●KINGSOFT Writer 2013(WPS Office Writerの前身)なら、次のような手順でカウントすることができる。
1) ルビを振る前に、文書全体の文字数をカウントし、
 その文字数をメモしておきます。(このときの文字数をaとします)
2) すべての親字にルビを振ります。
3) 再び、文書全体の文字数をカウントします。
 (このときの文字数をbとします)
 このとき、KINGSOFT Writerは、ルビが振られていない文字のみをカウントします。
4) というわけで、a-bが、ルビを振った親字の文字数となります。

●同じKINGSOFTの製品でも、WPS Office Writerでは、うまくいかない。
(ルビ付きの漢字もカウントされてしまう)

OpenOffice Writerでも、うまくいかない。

つまり、KINGSOFT Writer 2013(WPS Office Writerの前身)なら、このソフト特有の機能(というか、バグ?)を利用することにより、漢字だけの数をカウントできる、ということが分かりました。

しかし、2018年1月現在、KINGSOFT Writer 2013を入手することはできませんので、KINGSOFT Writer 2013を持っていない人が、ルビ付きの漢字の数を数えたい場合は、次のようにするしかなさそうです。

●「窓の杜」などでフリーソフトを探す

正規表現が使えるテキストエディタ秀丸など)を利用してカウントする

●自分が利用しているワープロソフト上で、次の操作を行う。
1) 元のWord文書をコピーし、カウント用のWord文書を作ります。
2) 1)で作った文書を開き、文書全体の文字数をカウントします。
 (このときの文字数をaとします)
3) ルビを振った漢字をすべて削除します。
 (一括削除を利用すると、少し能率が上がります)
4) 再び、文書全体の文字数をカウントします。
 (このときの文字数をbとします)
5) a-bが、ルビを振った親字の文字数となります。