おちゃっぱのおもちゃ箱

「おもちゃ箱」の名のとおり、「おちゃっぱ」が「面白い」と感じたことを、無秩序に並べたブログです。

良い性格・悪い性格

疑り深い、意地悪、細かいことにこだわる、しつこい、KY(空気を読まない)、……。
このような性格は、一般的には「悪い性格」と言われますね。しかし、これが校正者の性格となると、話は別です。いずれも、校正者としては「良い性格」なのです。

  • 疑り深い:いかにも本当らしいことが書かれていても、「ホントかしら?」と疑い、いちいち調べてみるような人が、校正者には向いています。
  • 意地悪:他人が犯すミスに対して敏感な人が、校正者には向いています。たとえば、「校正者に向いている性格は、次の5つです」と書かれていたら、意地悪く「ヒヒヒ。本当に5つ挙げられているかどうか、数えてやろう」と考え、実際に数えるのが、良い校正者です。
  • 細かいことにこだわる:良い校正者は、漢字の送り仮名、旧字体新字体の区別、全角と半角の区別、「ー」と「―」と「-」の使い分けといった文字の違いはもちろんのこと、「行頭の字下げが1ミリ程度ずれている」といった体裁に関する不備など、細かいことに気づき、いちいち指摘します。そして、「そんな細かいこと、どうでもいいじゃん」と嫌がられても、「いいえ、その使い方は正しくありません」とこだわります。
  • しつこい:「これはおかしい」と感じたら、そのまま流したりせず、そこで立ち止まり、しつこく調べます。
  • KY:ミスを見つけたら、著者や編集者に遠慮せず、ストレートに指摘します。

このように、ある社会では嫌がられるような性格が、他の社会では重宝がられるということがあります。したがって、「あなたは性格が悪い」などと言われても、気にする必要はないのかもしれませんね。